10月 10

二股人間の二股語 「バランス」と「ペース」

「バランスを取りたい、バランスが重要」。
「自分のペースでやりたい、無理ないペースでやりたい」。
そう求める人が、中井ゼミにいる。

こうしたフレーズは、世間ではよく聞くものである。ごく普通の言葉だろう。
しかし中井ゼミの内部では、ほとんど聞かない。私がこうした言葉を使うことはない(と思う)。

「バランスをとりたい」
これは、中井の基準と、自分や世間の基準との間で揺れ、二股を許してほしいとの願望の表明なのだ。
どちらか1つを選択することを求めないでほしい。
2つの世界の両方がほしいから、否、実際は自分や世間の基準で生きているし、生きていきたいが、
中井との関係も切りたくはない。中井もスペアとして保持しておきたい。
それを何とか、可能な道を模索している。二股状態でいることを許してほしいと願っている。

「自分のペースでやりたい、無理ないペースでやりたい」
これも、事実上、二股を許してほしいとの表明だ。
1つだけを選択する時期の決定は、自分に任せて欲しい。
そしてその選択・決断の時期をずっとずっと先に延ばしていく。
つまり、選択する覚悟はない。これは、選択しないという生き方、二股の承認を求めることだ。

以上から、「バランス」と「ペース」という言葉は、
二股人間の二股性を表す言葉であることがわかる。

2016年9月13日

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