3月の読書会
ゼミの読書会では、昨年の秋から「東日本大震災で提起された問題」をテーマにしています。
今回は、『ナインデイズ』です。岩手県の対策本部の記録です。県庁という行政のあり方、
最前線と後方支援の関係、自衛隊、警察、消防、海上保安庁、そして医療班の連携のあり方を考えたいと思います。
なお、この対策本部のチーフの小山氏(総合防災室長)には、先日取材してきました。その話しもしたいと思います。
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◇◆ 3月の読書会とテキスト ◆◇
ゼミの読書会では、昨年の秋から「東日本大震災で提起された問題」をテーマにしています。この震災と原発事故への対応の中で、日本社会の抱えていた諸問題が表に吹き出し、誰の目にも見えるようになってきたこと。これが、今回の大きな不幸の中の、唯一の(と言ってよいと思います)成果です。
それを真剣に学ばなければならないと思っています。
読書会では、これまで
10月
海堂 尊 (監修)『救命─東日本大震災、医師たちの奮闘』新潮社 (2011/08/30)
11月
清水 修二 (著)『原発になお地域の未来を託せるか』自治体研究社 (2011/06/15)
佐藤栄佐久(著)『福島原発の真実』 (平凡社新書) (2011/06/22)
12月
『石巻赤十字病院の100日間』由井りょう子 (著), 石巻赤十字病院 (著)
小学館(2011/10/05)
以上を読みました。
『救命』は最前線の現場の個人の医師の記録
『石巻赤十字病院の100日間』は、は最前線の医療現場の組織的活動の記録
今回の『ナインデイズ』は、医療の後方支援の、しかも県庁という行政(その中の医療班)としての闘いの記録です。
行政はいつも「悪者」にされますが、彼らを正当に理解しない限り、本当のことがわからないでしょう。
県庁という行政のあり方、最前線と後方支援の関係、自衛隊、警察、消防、海上保安庁、そして医療班の連携のあり方を考えたいと思います。
(1)期日 3月24日 午後4時から6時まで
(2)場所 鶏鳴学園 ※引っ越したので注意してください。
〒113-0034 東京都文京区湯島1?3?6 Uビル7F
地図は、http://g.co/maps/p8pwj を参照のこと
電話03-3818-7405
(3)テキスト
『ナインデイズ 岩手県災害対策本部の闘い』
河原 れん (著) : 幻冬舎 (2012/2/24)
以下はアマゾンからの引用
ひとりでも多く助けたい。
思いは、ただそれだけだった。
東日本大震災での岩手県災害対策本部の闘いを描く、感動のノンフィクションノベル。
2011年3月11日、東日本大震災発災直後、岩手県庁内に設置された災害対策本部。そこで、県の防災室の面々と共に指揮にあたったのは、岩手医大・救命救急センターの医師、秋冨慎司だった。濁流に飲み込まれた被災地。襲いくる火災。錯綜する情報。足りない燃料。悪天候で飛べないヘリ。「被災地で苦しんでる人を、ひとりでも多く助けたい」その一念で、秋冨は寝食を忘れ奮闘する。焦りから声を荒らげ、動かない行政に低頭し、己の力不足に唇を噛み締め……。その激烈な9日間を、膨大で緻密な取材をもとに、リアルに描ききる。
(4)参加費 3000円