10月 12
10月19日(日曜日)読書会を開催します。
午後2時から2時間ほどオンラインで実施。
参加費は3千円です。
テキストは夏目漱石「現代日本の開化」(『漱石文明論集』岩波文庫に収録)です。
すでにこのテキストを持っている人も、『漱石文明論集』岩波文庫を用意してください。
ページ数などが違っていると、読書会が成立しませんから。
夏目は私たちが日本の近代化を考える時、最も参考になる日本の知識人だと思っています。
彼は日本の後進国性のつらさや悲しみと、誰よりも真摯に向き合いました。
近代化が西欧化であることの矛盾に、誰よりも真剣に立ち向かいました。
彼は決して逃げることはありませんでした。
だから彼は神経衰弱になり、胃潰瘍で苦しみました。
参加希望者は以下に申し込みください。
ただし参加には条件があります。
事務局メールアドレス keimei@zg8.so-net.ne.jp
4月 13
(1)5月の読書会テキストは、ウェーバー著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波文庫)にします。
4月の小室本の読書会を深めるためです。
これまでいつか読みたいと思いながら、読む気持ちになれなかったですが、今なら読めると思います。
1989年の「改訳」以降の版を購入してください。古いものだとページ数が合わなく、読書会がやりにくくなります。
(2)月曜日のヘーゲルゼミを再開します。
午後7時からオンラインで2時間ほどを予定。参加費は3千円です。
まずは4月28日から。
牧野の「民主主義の人間観」(『哲学夜話』に収録)を実行します。
これも小室本の読解を深めるためです。
参加希望者は連絡してください。
その後、牧野紀之の「本質論と戦術論」「本質論主義の組合運動を!」を読む予定です。
中井ゼミへの参加希望者は以下に申し込みください。
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事務局メールアドレス keimei@zg8.so-net.ne.jp
ホームページ http://www.keimei-kokugo.net/
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3月 23
4月以降の中井ゼミの日程をお伝えします。
月の前半は、文章ゼミ+「現実と闘う時間」を行い、
月の後半では、読書会を行います。
いずれも日曜日で、午後2時開始予定です。
オンラインでの実施予定。
「現実と闘う時間」は、参加者の現状報告と意見交換を行うものです。
参加希望者は今からスケジュールに入れておいてください。また、早めに申し込みをしてください。
ただし、参加には条件があります。
参加費を4月から改訂します。
文章ゼミ+「現実と闘う時間」は1回4千円、
読書会は1回3千円です。
4月
13日
27日
5月
11日
25日
6月
8日
22日
7月
6日
20日
4月の読書会テキストは小室直樹『日本人のための憲法原論』集英社インターナショナルです。
※読書会では、2023年出版の「新装版」を使用します。
本書の帯にはこうあります。
「本書は本物である。恐ろしい本である。何でこんな本が存在できるのか。」(橋爪大三郎)
「憲法とは何なのか? 私たちをどこへ連れて行くのか? 憲法がわかれば日本がわかる。」
「今こそ読まれるべく、伝説の「社会学ワンダーランド」的名著が新装版になって登場。」
これはすごい本です。読んで感動しました。
この人は、物事を根本からとらえようとしています。
私の考えていることと、3,4割は重なります。
これは取り上げて、私の代案を出しておかなければならないと考えました。
どんな立場の人も、その立場から賛否を示し、反対なら代案を示さなければならない本だと考えました。
5月以降の読書会テキストは、決まり次第、連絡します。
中井ゼミへの参加希望者は以下に申し込みください。
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事務局メールアドレス keimei@zg8.so-net.ne.jp
ホームページ http://www.keimei-kokugo.net/
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2月 23
3月のゼミは
3月9日が文章ゼミと現実と闘う時間
3月23日が読書会です。
いずれも午後2時から開始で、オンラインで実施
参加費は2千円です。
読書会テキストは中井浩一の古宇田栄子との共著『「聞き書き」の力』(大修館書店)です。
この本は2016年6月に刊行したものですが、
「聞き書き」(取材)の方法論だけではなく、
中井の表現指導全体の総まとめです。
ですから副題が「表現指導の理論と実践」となっています。
20年ほどにわたって続いた「高校作文教育研究会」の共同研究の総まとめでもあります。
それをここで読み直して、
本書刊行以降の10年近くの鶏鳴学園での表現指導を反省し、
これからの鶏鳴学園での表現指導を考えてみたいと思います。
人間の表現に関心のある方々、また表現指導に関心のある方々は、ぜひご参加ください。
参加希望者は以下に申し込みください。
事務局メールアドレス keimei@zg8.so-net.ne.jp
2月 11
2月23日(日曜日)読書会を開催します
正午から3時間ほどオンラインで実施
参加希望者は連絡ください。
参加費は2千円です。
今回は特別で検討するのは
中井ゼミのメンバー2人の小説と論文です。
1つは松永奏吾さんの小説『シドッチ』
もう1つは高松慶さんの論文「語りとは何か ―源大夫説話と俊寛足摺の比較を中心に―」です。
参加者にはテキストをお送りします。
1.『シドッチ』について 松永奏吾
『シドッチ』は、江戸時代中期の史実をもとにした小説です。1708年、九州の屋久島にキリスト教宣教師、イタリア人のシドッチが単身上陸しました。当時の日本は鎖国体制完成からすでに70年経過、厳しい禁教令下にあり、通常であればシドッチは即刻処刑となるはずでした。ところが、幕府で将軍の補佐役にあった新井白石の進言により、シドッチは江戸に召喚され、白石自らが対応することになりました。白石は当時を代表する儒学者でありながら西洋文化に強い関心をもっており、またシドッチには死を覚悟した布教という強烈な問題意識がありました。結果、幕府公式の尋問という形式をとりながらも、ここに東洋と西洋の知性二人による対話が成立しました。
記録に残された二人の会話はほんの一部ですが、私は二人の思想を二人の身体から語らせ、二人の対話をできるだけ深めることをめざしました。私は高校生の頃から小説家を志して、五十歳を過ぎて、ようやく一つの作品を完成させました。大学の卒業論文に書いた「小説は対話である」という理論を形象化したものであり、普通の歴史小説とは違うものになっていると思っています。
2.「語りとは何か ―源大夫説話と俊寛足摺の比較を中心に―」について 高松慶
今回の論文は、大学院入試のために書いたもので、学部の卒論に相当します。テーマは、語りとは何かです。このテーマを具体的に考えるために、『今昔物語集』から「源大夫説話」を、『平家物語』から「俊寛足摺(あしずり)」を取り上げ、説話集の語りから『平家物語』の語りがいかに生まれたかを考察しました。
説話の始まりは、古代において僧侶が仏教の教えを人々に説明するべく用いた、たとえ話です。説話において、仏教はしばしば理想化されます。古代末期に書かれた『今昔物語集』の源大夫も、理想的な僧侶です。
しかし、中世の『平家物語』で語られる僧・俊寛は、いわば「悪僧」「くそ坊主」です。出家したのに世に執着し、そのことに何の恥じらいも感じません。時の権力者・平清盛にクーデターを企て、絶海の孤島への流罪に処され、世に見捨てられるのに、ひたすら世に執着します。その執着ぶりに、私は笑い、呆れ、圧倒されます。
説話から『平家』が生まれたということが、今日の日本文学者間での通説です。では、なぜ語られる僧の姿は『今昔』と『平家』で対照的なのか。両者の対照ぶりを、古代から中世への時代の変化によって意味づけ、『平家』語りの生成史を考察しました。
参加希望者は以下に連絡ください。
連絡先
事務局メールアドレス keimei@zg8.so-net.ne.jp