2月 06
昨年2008年11月15日に、九州大学の1年生を相手に、大学でのレポートの書き方について講演をしました。ハウツーをお話しする気は最初から無く、大学の先生との関わり方が大切だとお話ししました。
学生からは、先生のレポートの評価基準が分からない、レポートに何を求めているのかわからない、と言った不満の声が多かったのです。もちろん、大学の先生がダメなのですが、学生のできることは、先生たちに評価の基準の公表を求め、実際の評価例などを、授業で解説するように求めるべきだとお話ししました。不満を持っているだけで、行動をしなければ何も変わりません。
学生がまともなレポートを書けない、といった不満は大学の先生たちの間に多いですが、その先生方は本当にやるべきことをやっているのかが、大いに疑わしいです。
レポート提出を求める前の段階で、学生一人一人が、「書きたくてたまらない」「伝えたくてたまらない」「書かずにはいられない」、そうした状況までにしているのでしょうか。
通り一遍の授業をして、レポートを書かせるだけなら、そんな先生はいりません。先生の学生に対する評価は、そのまま、先生自身への評価だと自覚すべきです。