今年度も、昨年に引き続き、全国の実践家との交流をはかりたいと思っております。
表現指導には、実にさまざまな取り組み方があります。また、高校には多様な学校があり、多様な生徒たちが学んでいます。そうした多様な実態と、その中から生まれている多様な実践、多様な生徒作品。それらと向き合いながら、表現の可能性を広く、深く、考えてみたいと思います。
4月には、茨城の久保さん、静岡の田中さん、山形の我孫子さんの登場です。
どうぞ、みなさん、おいでください。
1 期 日 2012年4月15日(日)10:00?16:30
2 会 場 鶏鳴学園 ※引っ越しましたので、注意してください。
東京都 文京区 湯島1?3?6 Uビル7F
? 03?3818?7405、 FAX 03?3818?7958
JR御茶ノ水駅下車徒歩3分
※鶏鳴学園の地図はhttp://www.keimei-kokugo.net/をご覧ください
3 報告の内容
(1) 卒業生への聞き書き
「那珂湊一高・那珂湊二高から那珂湊高校へ」
茨城県立那珂湊高校 久保 有紀
那珂湊高校は3年前に那珂湊一高と那珂湊二高が統合してできた学校ですが、それぞれの学校の卒業生たちが母校に対して愛着と誇りを持っていることをよく耳にします。そこで、卒業生たちの思いを受け止めてよりよい高校生活を送ってほしいという思いから、高校1年生に冬休みの宿題として卒業生への聞き書きをさせました。
その生徒作品を紹介します。
(2)「自己実現」のために「書くこと」-本年度富士宮北高校3年部での実践報告-
静岡県立富士宮北高等学校 田中 慎一朗
現任校2年目。2年担任、3年担任とこの学年にかかわってきました。
本校は昭和12年に設立され、創立70年以上を経た現在、普通科・商業科を併設し、商業科の生徒は主に地元企業への就職、普通科は中堅進学校として、4年制大学・短期大学・専門学校へ進学します。陸上部、ソフトテニス部、相撲部、野球部などの運動部が実績を残し、多くの卒業生が地域で活躍するなど、ある部分では「伝統校」として見做されていますが、私の見る限りでは進路指導や生徒指導に困難を抱える学校でもあると思います。
このような実情の中、本年度「国語科」の教員として「自己実現」を目指した「書くこと」の指導を行いました。今回の実践報告で、今後の指導に向けた改善点を見つけたいと思っています。
(3)「明日を紡ぐ若者たち?父子の絆を深めた教え子PART3」
山形県立山形工業高等学校 安孫子 哲郎
「生活綴方」に根差した高校生の文章表現指導が、若者たちの「明日を紡ぐ力」を育むことを信じて、実践を継続してきた。だが、高校時代に書き綴った作文は、果たして本当に、教え子たちの青春の記念碑になっているのか。
それを検証すべく、二年前の春、私が作文指導をし、コンクールで入賞したり、校内の梯関誌等に掲載きれた作文を書いた教え子たちに手紙を出した。高校時代の作文のコピーと、原稿用紙を同封。かつての自分の作文が、今の自分にとってどういう存在であるかを書いてもらったのである。その「RE:私の高校時代の作文」の中から、今回は、父子の絆を深めた教え子の三例を紹介したい。
4 参加費 1,500円(会員無料)