3月 23

4月以降の中井ゼミの日程をお伝えします。

月の前半は、文章ゼミ+「現実と闘う時間」を行い、
月の後半では、読書会を行います。
いずれも日曜日で、午後2時開始予定です。
オンラインでの実施予定。

「現実と闘う時間」は、参加者の現状報告と意見交換を行うものです。

参加希望者は今からスケジュールに入れておいてください。また、早めに申し込みをしてください。
ただし、参加には条件があります。

参加費を4月から改訂します。
文章ゼミ+「現実と闘う時間」は1回4千円、
読書会は1回3千円です。

4月
 13日
 27日

5月
 11日
 25日

6月
 8日
 22日

7月
 6日
 20日

4月の読書会テキストは小室直樹『日本人のための憲法原論』集英社インターナショナルです。
※読書会では、2023年出版の「新装版」を使用します。

本書の帯にはこうあります。
「本書は本物である。恐ろしい本である。何でこんな本が存在できるのか。」(橋爪大三郎)
「憲法とは何なのか? 私たちをどこへ連れて行くのか? 憲法がわかれば日本がわかる。」
「今こそ読まれるべく、伝説の「社会学ワンダーランド」的名著が新装版になって登場。」

これはすごい本です。読んで感動しました。
この人は、物事を根本からとらえようとしています。
私の考えていることと、3,4割は重なります。
これは取り上げて、私の代案を出しておかなければならないと考えました。
どんな立場の人も、その立場から賛否を示し、反対なら代案を示さなければならない本だと考えました。

5月以降の読書会テキストは、決まり次第、連絡します。

中井ゼミへの参加希望者は以下に申し込みください。

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 事務局メールアドレス keimei@zg8.so-net.ne.jp
ホームページ http://www.keimei-kokugo.net/

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2月 23

3月のゼミは
3月9日が文章ゼミと現実と闘う時間

3月23日が読書会です。

いずれも午後2時から開始で、オンラインで実施
参加費は2千円です。

読書会テキストは中井浩一の古宇田栄子との共著『「聞き書き」の力』(大修館書店)です。
この本は2016年6月に刊行したものですが、
「聞き書き」(取材)の方法論だけではなく、
中井の表現指導全体の総まとめです。
ですから副題が「表現指導の理論と実践」となっています。
20年ほどにわたって続いた「高校作文教育研究会」の共同研究の総まとめでもあります。

それをここで読み直して、
本書刊行以降の10年近くの鶏鳴学園での表現指導を反省し、
これからの鶏鳴学園での表現指導を考えてみたいと思います。

人間の表現に関心のある方々、また表現指導に関心のある方々は、ぜひご参加ください。

参加希望者は以下に申し込みください。

 事務局メールアドレス keimei@zg8.so-net.ne.jp

2月 11

2月23日(日曜日)読書会を開催します
正午から3時間ほどオンラインで実施
参加希望者は連絡ください。
参加費は2千円です。

今回は特別で検討するのは
中井ゼミのメンバー2人の小説と論文です。

1つは松永奏吾さんの小説『シドッチ』
もう1つは高松慶さんの論文「語りとは何か ―源大夫説話と俊寛足摺の比較を中心に―」です。

参加者にはテキストをお送りします。

1.『シドッチ』について   松永奏吾

『シドッチ』は、江戸時代中期の史実をもとにした小説です。1708年、九州の屋久島にキリスト教宣教師、イタリア人のシドッチが単身上陸しました。当時の日本は鎖国体制完成からすでに70年経過、厳しい禁教令下にあり、通常であればシドッチは即刻処刑となるはずでした。ところが、幕府で将軍の補佐役にあった新井白石の進言により、シドッチは江戸に召喚され、白石自らが対応することになりました。白石は当時を代表する儒学者でありながら西洋文化に強い関心をもっており、またシドッチには死を覚悟した布教という強烈な問題意識がありました。結果、幕府公式の尋問という形式をとりながらも、ここに東洋と西洋の知性二人による対話が成立しました。

記録に残された二人の会話はほんの一部ですが、私は二人の思想を二人の身体から語らせ、二人の対話をできるだけ深めることをめざしました。私は高校生の頃から小説家を志して、五十歳を過ぎて、ようやく一つの作品を完成させました。大学の卒業論文に書いた「小説は対話である」という理論を形象化したものであり、普通の歴史小説とは違うものになっていると思っています。             

2.「語りとは何か ―源大夫説話と俊寛足摺の比較を中心に―」について 高松慶

今回の論文は、大学院入試のために書いたもので、学部の卒論に相当します。テーマは、語りとは何かです。このテーマを具体的に考えるために、『今昔物語集』から「源大夫説話」を、『平家物語』から「俊寛足摺(あしずり)」を取り上げ、説話集の語りから『平家物語』の語りがいかに生まれたかを考察しました。

説話の始まりは、古代において僧侶が仏教の教えを人々に説明するべく用いた、たとえ話です。説話において、仏教はしばしば理想化されます。古代末期に書かれた『今昔物語集』の源大夫も、理想的な僧侶です。
しかし、中世の『平家物語』で語られる僧・俊寛は、いわば「悪僧」「くそ坊主」です。出家したのに世に執着し、そのことに何の恥じらいも感じません。時の権力者・平清盛にクーデターを企て、絶海の孤島への流罪に処され、世に見捨てられるのに、ひたすら世に執着します。その執着ぶりに、私は笑い、呆れ、圧倒されます。

説話から『平家』が生まれたということが、今日の日本文学者間での通説です。では、なぜ語られる僧の姿は『今昔』と『平家』で対照的なのか。両者の対照ぶりを、古代から中世への時代の変化によって意味づけ、『平家』語りの生成史を考察しました。

参加希望者は以下に連絡ください。

連絡先 
 事務局メールアドレス keimei@zg8.so-net.ne.jp

12月 30

 今年は、正月の能登半島の地震に始まり、異常気象に支配された1年でした。夏の暑さも尋常ではなかったですね。

 今年は(特に後半になって)、著名人たちの訃報が相次ぎました。私は今年70歳になったのですが、同じ70代の方々の訃報が気になりました。70代は、死を意識し、死を視野に入れて生きなければならないと思いました。

 今年の仕事の中心は、牧野紀之の『ヘーゲル研究入門』の3つのテキストについて、牧野の設問の解答、それぞれのテキストの解説と、ヘーゲル哲学全体の解説を書き、それを本として刊行することでした。今、その最終段階の校正と、原稿の執筆をしているところです。来年の春までには刊行できると思います。

 来年1月からの中井ゼミの予定と、1月の読書会のテキストが決まりましたから、お知らせします。

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来年1月からのゼミ日程

月の前半は、文章ゼミ+「現実と闘う時間」を行い、
月の後半では、読書会を行う予定です。
いずれも日曜日で、午後2時開始予定です。
オンラインでの実施予定

「現実と闘う時間」は、参加者の現状報告と意見交換を行うものです。

参加希望者は今からスケジュールに入れておいてください。また、早めに申し込みをしてください。
ただし、参加には条件があります。

参加費は1回2000円です。

1月
12日
 26日
2月
  9日
 23日
3月
  9日
 23日

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1月26日の読書会テキストが決まりました。

今度の本の刊行に合わせて、確認しておくべき文書を読みます。

第1に、ヘーゲル『哲学史講義?』(河出文庫)から「懐疑派の哲学」
 中井は大型本の『哲学史講義中巻』(河出書房新社)で読みます。これで40ページ弱です。

第2に、牧野紀之「ヘーゲルの概念とマルクスの賃労働」の第3章「賃労働者の概念的性格」。(『ヘーゲルからレーニンへ』に収録)これは『ヘーゲル研究入門』のテキスト3の問24を検討するためです。このテキストをお持ちでない人にはお送りします。

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  連絡先 
 事務局メールアドレス keimei@zg8.so-net.ne.jp

12月 14

12月21日(土曜日)読書会を開催します
午後2時から2時間ほどオンラインで実施
参加費は2千円です。

テキストはヘーゲル『宗教哲学講義』講談社学術文庫の
  第3部「完成された宗教」439?576ページ

キリスト教のいわゆる三位一体の説明で、
ヘーゲルの発展観の根本が解き明かされます。

参加希望者は以下に申し込みください。

事務局メールアドレス keimei@zg8.so-net.ne.jp