11月 24
対等な関係における意見交換、相互批判の原則 その1
夏の合宿以降、ゼミ生相互の信頼感が急速に深まってきたようだ。一部にではあるが、活発な意見交換、相互批判が行われるようになった。
これまでは、私とゼミ生1人1人との個別的な関係が中心で、ゼミ生相互の関係は表面的なものに留まっていた。
それがこの秋から変わった。その原因としては、ゼミ生の多くが、真摯な反省に基づいた自己理解の文章や報告を出すようになったことがあげられよう。
その真摯な姿勢、頑張っている姿は、仲間たちに深い共感を呼びおこし、自分も頑張ろうと思うようになってきた。
この様子は9月20日から10月1日までにブログに掲載した「夏の『ヘーゲル哲学』合宿」からもうかがえるでしょう。
ゼミ生相互の意見交換、相互批判が行われるようになったのは、とても喜ばしいことだ。
これは、私たちのゼミが、これまでの蓄積を踏まえて、今、さらに一つ上の段階に高まろうとしていることを意味する。
しかしそうした中で問題も出てきた。批判の言葉に傷ついたり、感情的になったりすることが起こってきたのだ。このことは当然予測されたことだ。一つ上のレベルへ高まろうとする限り不可避のことでもある。
師弟関係は上下関係だが、ゼミ生間は対等な関係だ。そこにはこれまでとは別の原則が必要になるのだ。
この10月に、その原則について話し合いをした。私は一般的な原則と感情的になることについての対策の2つを中心に提案をした。そのレジュメをここに3回にわけて発表する。
この問題は、一般社会でも友人や恋人、夫婦などの対等な関係で問題になることだ。民主主義社会全般の原則でもある。参考にしていただけると思う。