5月 14

高校作文教育研究会6月例会

表現指導には、実にさまざまな取り組み方があります。また、高校には多様な学校があり、多様な生徒たちが学んでいます。そうした多様な実態と、その中から生まれている多様な実践、多様な生徒作品。それらと向き合いながら、表現の可能性を広く、深く、考えてみたいと思います。

2月は3つの報告を予定しています。1つめは福島県の矢澤郁代さんの報告。農林高校の森林環境科の生徒が「聞き書き甲子園」に参加した経緯や成果を生徒2人自身も参加して語ってもらいます。
2つめは神奈川県の冨田明さんの報告。3年生全員に夏に志望理由書書かせました。学年全体での取り組みの報告です。
3つめは東京の正則高校の宮尾美徳さんの報告。高3生の読解と表現をつなが、そこから進路指導に取り組んだ実践の報告です。

みなさんの実践に参考になるヒントがたくさんあると思います。どうぞ、みなさん、おいでください。

参加希望者は、鶏鳴学園まで事前に連絡をください。

1 期 日    2014年6月8日(日)10:00?16:30

2 会 場   鶏鳴学園
〒113?0034  東京都文京区湯島1?3?6 Uビル7F        
 電話 03(3818)7405
 FAX 03(3818)7958
 メール keimei@zg8.so-net.ne.jp 
ホームページ http://www.keimei-kokugo.net/
       ※鶏鳴学園の地図はホームページをご覧ください

3 報告の内容

(1) 「聞き書き甲子園」に参加して  
福島県立会津農林高等学校 矢澤郁代

 本校赴任3年目となりました。赴任1年目、1年生対象に保護者に対する聞き書き「働くということ」を課しました。聞き書き、そしてクラス全体での読み合わせを通し、働くということ、親子関係について考えを深めるよい機会となりました。
2年目となった昨年、新1年生には同様の取り組みを行い、新2年生には自分が興味を持っている職業に就いている社会人に対する聞き書き「働くということ」を課しました。
それと同時に、森林環境科(本校は農業園芸科、森林環境科、食品加工科の3科からなる)の生徒たちに対して「聞き書き甲子園」(きこりや造林手、炭焼き、漁師や海女、船大工など、森や海、川に関わる分野で様々な経験や技術を先人たちから受け継いでいる名手、名人を訪ね、知恵や技術、人生そのものを聞き書きし、記録する活動)への参加を呼びかけたところ、4名の生徒が希望し、2名の生徒が参加しました。
今回の発表では、その2人の生徒が「聞き書き甲子園」に参加しようと考えた理由から、レポートをまとめ上げるまでの過程、そして内面の変化を報告いたします。

(2) 3年夏に志望理由書をつくる―学年全体での取り組み
神奈川県立上溝南高校・冨田明

 1年と2年夏に聞き書き作文を書いた学年。受験を前にした3年夏に全員に宿題を出しました。?部が志望するきっかけとなった経験、?部が問題を追究して本を読んだり聞き書きをしたりして調査した内容、?部が考察という内容。2学期は選抜した文集を読みあわせして、批評を書きました。
正則高校の宮尾実践に刺激を受けての取り組みです。何人かの作品を読みながら、検討していただけたらと思います。     

(3) 高3生の読解と表現、そして進路指導
東京 正則高校 宮尾美徳

高3の一年間にわたって、現代国語と国語表現、合わせて週四時間の中で書き綴った、一人の生徒の作文をたどりながら、読解の授業、そして表現の授業の様子を紹介し、その進め方について考え方を語る。また、並行して行った進路指導についても触れたい。
そして、それらの方法について、ご検討いただけたらと思う。

4 参加費   1,500円(会員無料)

Leave a Reply