2月 29

高校作文教育研究会4月例会

今回の例会では3つの柱があります。

1つめは、(やや)長い間のことを書く意義と手立てについて、古宇田さんが報告します。
古宇田さんは、「自分史と聞き書き、この二つをすべての高校生に書かせたい」と思っているのですが、
その自分史や自分の経験を描写する文章形式の問題を考えます。

2つめは、鶏鳴学園で私(中井)が指導した、進路・進学に関する授業実践を報告します。
この問題は、どなたも取り組んでいる大きな課題だと思います。
参加者の皆さんの取り組みなども話し合えたらと思います。

3つめは、文科省が導入しようとしているアクティブラーニングについてです。
これは重要な問題なので、古宇田さんからの報告を受けて、参加者全員で現状を話し合いましょう。

どうぞ、みなさん、おいでください。

1 期 日    2016年4月3日(日)10:00?16:30

2 会 場   鶏鳴学園
〒113?0034  東京都文京区湯島1?3?6 Uビル7F        
 ? 03?3818?7405
 FAX 03?3818?7958
ホームページ http://www.keimei-kokugo.net/
       ※鶏鳴学園の地図はホームページをご覧ください

3 報告の内容

(1)  (やや)長い間のことを書く意義と手立て
茨城県  古宇田  栄子

自分史と聞き書き、この二つをすべての高校生に書かせたいと思っている。
それができたらどんなに大きな教育的効果があがることだろう。
日本中の高校生が取り組んだらステキだね。そんなことを夢に見て、
今回は、(やや)長い間のことを書く意義と手立てについて、
私の初めての実践(1973年、教師2年目)を手掛かりに、次の5人の実践を分析してみたい。

?やや長い間のことを書く意義や、自己の変化・変容へ向かう手だて(中俣勝義)
?自分の本当の思いをわかってほしいと願って書く(工藤ふみ)
?自分を知り、生き方を考える生い立ちの記(山野みさこ)
?仲間と出会い、自分に向き合う(藤田美智子)
?生徒とともに「生きづらさ」を考える―Y君の自分史―(宮尾美徳)

この5本の実践記録は、「作文と教育」2016年1月号特集に書いてもらったものである。
特集のテーマは「やや長い目で見ることで、自己の変化・変容をとらえる」、私が企画編集したものだ。分析することで多くを学ばせてもらいたいと思っている。
「作文と教育」2016年1月号をお持ちの方は読んできてほしい。希望者には当日販売します。

(2) 進路・進学を考えるために
東京都  鶏鳴学園  中井 浩一

若者たちが将来の夢や志望をはっきりさせられないことが問題になって久しい。
鶏鳴学園でも、この問題に取り組んできた。
今年度の高校1年生のクラスでは、今年の1月から2月に掛けて、進路・進学をテーマにした授業を行った。
最初に各自が進路・進学での夢や現状を報告し、意見交換をした
進路・進学問題への具体的取り組み方についての私からのアドバイスも話した。
その後、それらを参考にしながら、各自の進路・進学に関する作文を書いてもらった。
その作文を皆で読み合い、また意見交換をした。
その授業の報告をする。

(3) アクティブ・ラーニングの現状と課題
茨城県  古宇田  栄子

2014年11月、文科省は中教審諮問にあたって、2016年度全面改訂、2020年度本格実施される予定の学習指導要領について、
初等・中等教育(幼稚園?高校)でのアクティブ・ラーニング(能動的な学習)を強く推進する方向性を打ち出した。
アクティブ・ラーニングとは、先生が一方的に知識を伝授するのではなく、
子どもたちが協力し合って課題の発見と解決に向けて調べ、議論し、学ぶ能動的な授業形式のことである。
大学で広がり、小中高校にも急速に導入されつつある。

これって、好機到来? 喜んでいいの? この方針の背景は何? 高校は本当に変われるの? 大学入試改革と大学入学希望者学力評価テスト(仮称)はどうなるの?
今、たくさんの問題が高校を取り巻いている。皆さんの学校にはどんな変化が起きているのか。
ざっくばらんに話し合うことで問題を整理し課題を見出したいと思っている。
資料は可能な範囲で用意します。

4 参加費   1,500円(会員無料)

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