せっかくの夏休みですが、今年はコロナの影響で、落ち着かない思いですごすことになりそうですね。心の中がざわざわ、ざわざわとしています。
こんな時でも、自分のテーマを持って生きている人は、いつもと変わることなく、静かに一心に、自分の仕事に取り組んでいるはずです。
私もそうでありたいと思っています。
そうしたテーマを作っていくきっかけにしてほしく、今年も、中井ゼミの夏の集中ゼミを開催します。
オンラインですからぜひ、参加してください。
1.近況報告
今年の5月には、私の初めての哲学本『ヘーゲル哲学の読み方』が刊行されました。
これが、これからの仕事の口火を切るものになります。
現在は、次の本の刊行に向けて、研究と原稿執筆に専念しています。
タイトルは未定ですが、「マルクスの読み方」といったものになるでしょう。
この夏休みと秋に、原稿を書き終えて、
冬には刊行したいと思っています。
内容上の柱は、マルクスの有名なテキストに即して4本設定しています。
(1)フォイエルバッハ・テーゼ
(2)『経済学批判』序文 唯物史観
(3)『経済学批判』序説 経済学の方法
(4)『資本論』第1巻
ここまでの研究の進め方ですが、
(1)から(4)まで、昨年の夏から今年の春にかけて検討してきました。
それを踏まえて、(1)については今年の5月に再度読書会で取り上げました。
「疎外」の理解の問題、宗教批判のあり方の問題をまとめました。
このレベルで、(2)(3)についても、再度考えています。
さらには、(3)のマルクスの方法を、ヘーゲルの方法(絶対的理念)と比較するために、6月、7月は、ヘーゲルゼミで、ヘーゲルの理念論を再読しました。
前回(2,3年前)読んだ時よりも、確実に深まっています。
以上を踏まえて、最後にもう一度、『資本論』を検討して、
本の原稿を書き上げる予定です。
8月22日、23日に中井ゼミを行いますが、
基本的には、この(1)(2)(3)の原文と、牧野紀之さんによる訳注や、解説を参考にしつつ、私の現時点での到達点をお話しします。
本の原稿はすでに(1)(2)について書き始めています。
まだまだ草稿段階ですが、最後の段階で、すべてを貫く結論、問題提起を定めて、
書き上げることになるでしょう。
今の私の最善のレベルで、書き上げたいと思います。
2.夏の集中ゼミ
8月22日(土曜)、23日(日曜)に中井ゼミを行います。
内容上の柱は3本です。
(1)フォイエルバッハ・テーゼ
(2)『経済学批判』序文 唯物史観
(3)『経済学批判』序説 経済学の方法
それぞれの原文の核心部分を確認し、その問題点を考えます。
訳注では牧野紀之さんのものを参考にします。
初めてマルクスやヘーゲルを読む人にも、一緒に考えてもらえるような内容にするつもりです。
ドイツ語が読めない人も、訳文を見てもらえば大丈夫です。
まだ、詳細は決まっていません。
関心のある方は、連絡ください。
ただし参加には条件があります。