4月 18

4月以降の読書会のテキストが決まりました。

4月28日
大鹿靖明『メルトダウン』(講談社)

5月と6月の2回
『福島原発事故独立検証委員会 調査報告書』(ディスカバー)

7月
『痴呆を生きるということ』岩波新書847

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4月から6月までの3回で、
東電福島原発事故の経緯と検証を取り上げます。

すでに昨年11月にも、福島県の原発問題を取り上げました。

その時は、福島になぜ、東京電力(自分たちの東北電力ではない)の原発がこれだけ集中したのかを考えました。
それを、地方行政の地方経済の視点から解き明かしている清水 修二 (著)『原発になお地域の未来を託せるか』と、実際に福島県の知事として、東電、国(経済産業省)と闘った佐藤前知事の告発本『福島原発の真実』 を読みました。

事故から1年が過ぎて、当時の関係者たちの証言がそろってきて(東電だけは別)、政府(官邸と経済産業省、文科省など)、原子力安全保安院、原子力安全委員会、東電(本社と現地、下請け)、県や市町村の動きがだいぶ見えてきました。そうしたことをまとめたルポ、検証本を読んでみたいと思います。

ルポでは、大鹿靖明『メルトダウン』(講談社)、朝日新聞特別報道部の『プロメテウスの罠』、東京新聞社原発事故取材班の『レベル7』を読みましたが、『メルトダウン』が一番良いと思いましたので、これをテキストにすることに決めます。
こうした大災害、大事故では、その著者の視野の広さと深さ、その問題意識、その人間観と社会観、それがそのまま出てしまいます。

『福島原発事故独立検証委員会 調査報告書』では、事実経緯や政府や東電の対策の検証だけではなく、社会的、歴史的な背景にまでさかのぼって、検証しています。日本社会の根本的な問題として、原発事故を取り上げる必要があると思います。

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