6月 26
7月の読書会のテキスト
『象は鼻が長い―日本文法入門』三上 章 (著) くろしお出版
日本語の文法を考える本を読みます。
日本語で大切なのは、助詞・助動詞です。その中でも「ハ」こそが核心です。日本語は「ハ」がわかればわかると言っても過言ではありません。
その「ハ」についての書かれた文法書を読みます。文法書ですが、誰にでもわかるように、やさしく書かれています。
三上は学界には距離をとった「街の文法学者」でした。その代表作が本書です。彼の立場は「主語廃止論」として有名です。西欧文法のまねをして、名詞に助詞「ハ」または「ガ」が付くと主語になるとした学界の日本語文法に、敢然と戦いを挑みました。
「象は鼻が長い」のハとガをどう考えるかから、本書は始まります。ハとガが主語につくのなら、この文には主語が2つあることになります。それでいいのでしょうか。
ここから三上はハの機能を本務と兼務とにわけ、ハの本質に迫ろうとします。刺激的で面白い本です。
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