1月 13

1月22日のゼミ読書会のテキストが決まりました。

牧野紀之著「先生を選べ」を読みます。
テキストのない人にはお渡しします。

本気で学問をしたい人はどうやっていったらよいのでしょうか。
学問の本来のあり方、知識の過去の蓄積とどう向き合ったらよいのか。今の大学の師弟関係に疑問や批判のある人は、ぜひ参加してください。

この「先生を選べ」の師弟関係の原則こそ、人類史を踏まえ、ヘーゲルの概念を踏まえたものです。人間は真理、理念を実現してきたのであり、その実現過程が人類の歴史であり、哲学の歴史です。その真理と理想と正義の実現を目指す以上、その運動自体がその真理の実現過程における継承、発展を純化したものでなければならないことになります。それが牧野さん(牧野は中井の先生なので「さん」づけにします)が明らかにした師弟関係論であると私は考えています。

 この「先生を選べ」の原則では、人間に先生を選ぶという強い主体性とその責任を要求します。ここには選び、選ばれた関係から生まれる信頼関係があります。選ばれた先生は強い指導力を発揮して、生徒を成長させることが可能です。もちろんそれには強い責任が求められます。

これは現在の大学制度の根幹の批判であり、それを超えるものです。そのことは牧野さんがこの原則を示した1970年代から今に至るまで変わらないと思います。現行の大学制度内には、この真の師弟関係はありません。そこで教え研究する教授たちは、みながサラリーマンであり、その生き方の限界を持っているからです。

———————————————————–
ゼミの詳細

1月22日日曜 オンラインで午後2時開始です。

参加費は2000円です。

参加希望者は早めに連絡ください。
ただし、参加には条件があります。

Leave a Reply