6月 30

7月のヘーゲルゼミ(月曜日午後7時半より2時間ほど)と読書会(日曜日午後2時から2時間から3時間ほど)はオンラインで行います。その案内をします。

(1)7月のヘーゲルゼミでは、ヘーゲルの『精神哲学』の第1編「主観的精神」から、
A「人間学」、B「精神現象学」を、2回のヘーゲルゼミで読みます。
長谷川宏訳(作品社)で読みます。

『精神哲学』は、人間とは何かという最大の問題を扱います。
私は、人間と動物の違いを、発展過程の中から考えたいと思っています。
人間だけが自我を持ち、自己意識を持ち、思考が可能になりました。
それにはどういう意味があるのでしょうか。

大部の内容なので
読む範囲を限定します。
また基本的に、本文と「注解」にしぼり、「口頭説明」部分は範囲としません。
ただし、関心のある人はどこをどう読んでも構いません。
各自の関心で読んでもらえばよいと思います。
テーマは人間とは何かなのですから。

ただし、ゼミで取り上げる箇所は限定します。

(2)7月3日 ヘーゲルゼミ

『精神哲学』の第1編「主観的精神」から、
A「人間学」を読みます。

文庫本1冊ほどの分量がありますから
ゼミで読む箇所を以下にしぼります。

第1編への序論 387節 (「口頭説明」も読みます)
A「人間学」への序論 388?390節
a
α なし
 β 396節 (「口頭説明」も読みます)
 γ 402節
b 403,404節
c 412節 (「口頭説明」も読みます)

(3)7月17日(実施時間を変更します)のヘーゲルゼミ
『精神哲学』の第1編「主観的精神」から、
B「精神現象学」を読みます。
ゼミで読む箇所を以下にしぼる予定です。
これは変更がありえます。

B「精神現象学」への序論 413?417節
a
α 418節
 β 420節 、
 γ 422,423節

b 序論 424,425節
α 426,427節
 β 430?435節 、
 γ 436節

c 438,439節

(4)ヘーゲルゼミはいつもは晩の7時半から行っていますが7月17日は昼の時間帯に行います。
時間は決まり次第連絡します。

(5)翻訳について

当初は岩波文庫の船山訳で読む予定でしたが、長谷川宏訳(作品社)に替えます。
訳文がひどすぎるからです。
翻訳での合格ラインが60点として
船山訳は30点にも達しないと思います。
語句をドイツ語から日本語にするだけ
大きな文脈がまるで読めていない
などです。

そこで急な変更ですいませんが、長谷川宏訳(作品社)に替えます。
これなら60点を超えます。
アマゾンの中古で
郵送代を込めて3千円ほどで購入できます。
近くの図書館にあればそれで読んでもらっても構いません。

(6)7月23日の読書会のテキスト

ヘーゲル『小論理学』24節を読みます。
これがヘーゲルの思考論、認識論です。
また付録3が、人間の「悪」を正面から取り上げた箇所であり有名です。

中井の訳注で読みます。 参加希望者にはお送りします。

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参加希望者は連絡をください。

ただし、参加には条件があります。

参加費は1回2000円です。

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