7月 28

実践報告・実践記録の発表の場をつくりましょう

2011年3月で、『月刊 国語教育』誌が休刊になりました。

全国の中学・高校の国語科の先生方にとっては、この雑誌が唯一の実践を発表する場でした。それを失ったことで、途方に暮れている方が大勢いることを知りました。

私たち高校作文教育研究会は、年3、4回の例会と夏の全国大会で「報告と討議」の場を提供してきました。

そして、それに加えて、これまで年数回発行してきた機関紙を、実践記録を発表する場として提供することに決めました。微力ながら、『月刊 国語教育』誌が果たしてきた役割の一部でも引き受けようというわけです。

この体制をつくるために、秋から、機関紙の編集長は程塚英雄さんにお願いすることになりました。

程塚さんは、すでに、長い期間にわたって、こうした編集をしてきました。その程塚さんの力を得て、充実した実践記録集を年数回出していくつもりです。

程塚さんは、そのために、現在メールとパソコンの操作を学習しているところです。

私たちの会員になっていただければ、入会金2千円、年会費5千円で、実践報告と実践記録を発表する場を得られ、全国の実践家や研究者と交流することでできます。

この機会に、どうぞ会員になって下さい。

また、積極的に機関紙への投稿をお願いします。

高校作文教育研究会 代表 中井浩一

連絡先

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 中井浩一
〒113?0034
 東京都文京区湯島1?9?14
 プチモンドお茶の水301号
           鶏鳴学園
 ? 03?3818?7405
 FAX 03?3818?7958
ホームページ http://www.keimei-kokugo.net/
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7月 27

夏のヘーゲル・ゼミ合宿

梅雨も明け、本格的な夏がやってきましたね。

恒例になりましたが、
今年も夏の合宿を行います。

いつものように、八ヶ岳山麓で、8月18日から21日まで。

18,19日はヘーゲル「概念論」の原書講読(ズールカンプ版全集6の277?288ページ)。
20,21日は翻訳で『精神現象学』の「理性論」後半(牧野紀之訳の未知谷版。第5章の2節、3節)を読みます。
18日の晩と20日の晩には「報告会」をします。

一部だけの参加も可能です。

関心のある方は連絡ください。

7月 26

この夏、全国の3箇所で、小論文に関する講演をします。

第一学習社主催の小論文に関する講演会です。

新しい学習指導要領がもたらす大きな変化と可能性の話から初めて、小論文に関する一般的な考え方について話をします。
その上で、具体例として、昨年の指導例をお話しします。聞き書きから、その一般化による小論文指導の例です。

以下の日程です。

■7月27日(水) 横浜駅「かながわ県民センター」
第一部講演 13:00?14:30

■8月2日(火)静岡コンベンションアーツセンター・グランシップ(最寄駅は東静岡駅 徒歩5分)
第一部講演 13:30?14:30 
第二部座談会 14:50?16:30

■9月2日(金)札幌市教育文化会館(最寄駅 札幌駅)
第一部講演 13:30?14:30 
第二部座談会 14:50?16:30

参加希望者は以下に問い合わせをしてください。

第一学習社 教育部
小論文事業部
〒113-0023
東京都文京区向丘2-28-12
TEL 03-5803-2134 FAX03-5803-2137

7月 10

7月16日の読書会のテキストとスケジュールです

読書会は午後4時から6時。
報告会は午後6時から7時半。

テキストは
『西洋哲学史要』(未知谷)の
(1)中世哲学史の第2編(131?148ページ)→普遍と個別の問題です
(2)スピノザ(175?184ページ)→前回も取り上げました
(3)カント(217?248ページ)

月曜日のゼミで読んでいるヘーゲル『概念論』を理解する上での前提を、確認したいと思います。

これをふまえて、
秋からの読書会で、スピノザ(『エティカ』)とカント(『純粋理性批判』)の著作を実際に読むことも考えています。

7月 07

第60回全国作文教育研究大会(2011年 60周年記念東京大会)

日本作文の会は、創立60周年を迎えました。今夏の東京大会は60周年記念大会として開催されます。幸いにも東京都教育委員会はじめ多くの区市教育委員会の講演をいただくことになりました。
 高校作文教育研究会が担当している高校分科会もまた、全国の実践家に発表をお願いし、これまでにも増して分科会としての充実を図っています。地元企業に取材してポスターセッションを行った音川さん(京都)、連歌は実作してこそおもしろさが分かると創作指導に取り組んだ黒岩さん(福岡)、被爆体験の聞き書きを子ども時代に体験し、今教師としてそれを指導する立場にある渡辺さん(広島)が語り継ぎ、聞き継ぐことの意味を考えた実践、不登校の兄への聞き書きを通して発見したこと、それを論文、志望理由書にまで高めていった生徒のことなど、昨年のホットな実践を報告する中井さん(東京)。4本のレポートを1日半かけて、報告&討議します。どれも見逃せない魅力いっぱいのレポートです。
みなさんのご参加をお待ちしています。

■ 期日
  7月29日(金)?31日(日)
■ 会場 東京 
(1日目)調布グリーンホール (2・3日目)正則高校
■ 参加券 5000円 (当日券 5500円)
■ 宿泊 案内にあるホテルをご利用ください。
■ 内容 7月29日(金)全体会(調布グリーンホール)
10:00 オープニング
10:10 60周年記念行事「子どもと作文教育の未来と希望を拓く」
11:10 東京の若い教師からの発信
      「わたし、こんなことやりたくて先生になったんだ」
12:00 昼食・休憩
13:00 中野七頭舞
13:15 東京からの実践報告
      「『先生聞いて!』おしゃべり大好きな子どもたちと作る詩の授業」
       報告・授業DVD・パネル討論
14:45 休憩
15:00 記念講演「子どものこころ 詩のこころ」工藤直子
16:30 閉会
17:00 世話人・発表者打ち合わせ
17:45 終了

7月30日(土)分科会(正則高校)
9:00 分科会
16:30 終了(17:00より総会)

7月31日(日)講座・分科会・全体会(正則高校)
9:00 講座・分科会(高校分科会は7/31も分科会を行います。)
12:00 昼食・休憩
13:00 全体会 特別講演「憲法を活かして平和をつくるー世界68カ国を取材してー」伊藤千尋
14:30 閉会集会(感想発表・次期開催地発表)
15:00 散会

高校分科会(第?分科会)の内容
この分科会は、1日半の分科会です。7/31午前中も分科会を行います。
?「読むこと」「書くこと」の日常的な指導について
 音川誠一郎(京都府)
 地元企業への取材を元にポスターセッションを行った。取材内容を文章にまとめる力、それを他人にわかりやすく伝える力の育成をねらいとした。対象は高校1年生。時間は約10時間。その実践の一端と生徒作品を紹介します。

?「連歌」を取り入れた授業
                 黒岩 淳(福岡県) 
「連歌」は、日本の伝統的な文芸であるが、その面白さは、実作してみて実感することができると考える。そこで、生徒の創作を取り入れた古典の授業を行った。「俳諧連歌を理解させる『奥の細道』?芭蕉の発句をもとに『表八句』創作―」と「脇句の創作を取り入れた発句の学習指導―西山宗因の発句を教材として―」である。

?語り継ぎ聞き継ぐ国語表現
   渡辺郁夫(広島県)
 『月刊国語教育』誌での『彼岸花はきつねのかんざし』紹介記事から私と広島での被爆体験との関係を語り、続いて国語教師として、放送班参与としての指導を通しての取り組みを語る。困難な体験を通して、ただ悲惨さを伝えるのではなくそこから学ぶべきものを語り伝えていきたい。

?聞き書きから論文、志望理由書まで
          中井 浩一(東京)
聞き書きは、高校生が社会と自分を見つめ直す大きな機会になります。そこで生まれた問題意識を深めるための指導を、どう展開できるか。論文、志望理由書へとどう発展させられるのか。それを昨年の実践から報告します。ある女子高生が「不登校」の兄に聞き書きをした記録です。
                                              
連絡先 中井 浩一 鶏鳴学園
  ? 03(3818)7405 Fax 03(3818)7958