11月 08

11月の読書会について

1.日程と場所
11月24日(土)午後5時から2時間ほど
鶏鳴学園にて

2.テキスト
スピノザ著『エチカ』
「中公クラシックス」版で読みます。
以前出ていた「世界の名著」版と同じです。
岩波文庫にも入っていますが、便宜上、同じテキストでそろえます。

「エチカ」とは「倫理学」のこと。
つまり、「いかに生きるべきか」に対するスピノザの回答書です。

3.今回の範囲
テキストの全体は5部からなる大部なものですが
今回の範囲を1部、2部、3部だけとします。
特に、第1部を詳しく考えます。

4.スピノザについて
スピノザは近代を代表する哲学者の1人です。
17世紀のオランダ(オランダの全盛時代)に生きた、ユダヤ人。
デカルト哲学を発展させ、カントやヘーゲルにつなぎました。
初めての「体系的」な哲学書であり、ヘーゲル哲学の先駆者です。

何か古いような印象を与えるかもしれませんが、最近また評価されています。
それは「身体性」論者の先駆者としてです。身体、感情などについて、
実践的な考察が多いのです。

5.ヒント、手がかりを求めるために
参考書として
(1)ヘーゲルの大論理学の本質論のスピノザ論
(寺沢恒信訳『大論理学2』以文社219?233ページ)、
(2)ヘーゲルの大論理学の概念論のスピノザ論
(「概念一般について」の前半、牧野訳では23?37ページ)、
(3)波多野精一著『西洋哲学史要』のスピノザ論

以上を
読んでおくと、
考えるヒントがもらえるでしょう。
それぞれ10?20ページほどで読めます。

私にとっては、ヘーゲルが大論理学で述べているスピノザ批判を、
現場で直接に確認することが目的です。

参加希望者は、事前に申し込みをお願いします。

Leave a Reply